「分割手数料は当社が負担します」「36回まで金利0%」。
こういう案内を見ると、払う金額が同じなら分けたほうがいいんじゃないかと思う人は多いはずです。実際、調べてみると「金利がかからないなら使ったほうがいい」という意見もよく出てきます。
僕は使いません。金利が0%でもです。
ただ、理由は「損だから」ではありません。損得の話をしていないというほうが近いです。
基準は「一括で買えるかどうか」だけです
僕が何かを買うときに見ているのは、ひとつだけです。
いま、一括で買えるかどうか。
買えるなら買います。買えないなら、買いません。カードを2枚に絞ったときに「リボ払いと分割払いは使わない」と決めてから、分割にして買う、という選択肢をそもそも持っていません。
金利が0%かどうかは、この判断に入ってきません。0%でも12%でも、僕の答えは変わりません。
実際にそうしたのは、結婚指輪でした
考え方だけだと伝わりにくいので、実際の買い物を書いておきます。
この1年でいちばん高かった買い物は、結婚指輪です。1個25万円でした。
一括で払いました。基準は上のひとつだけなので、迷うところがありませんでした。
一括で買えたから買った、というだけの話です。買えなければ、貯まるまで待つことになっていました。
金利が0%でも、毎月の支払いは増えます
理由はこれです。
金利が0%でも、毎月の支払いとして返済が発生します。つまり固定費が上がります。
24万円のものを24回払いにすれば、手数料がゼロでも、向こう2年間、毎月1万円が出ていく予定が増えます。総額は変わりません。でも「毎月出ていく額」は確実に増えます。
僕は固定費を6つ見直して、月23,200円まで減らしました。通信費を変えて、保険を解約して、車を手放して。そうやって削った分と同じ性質のものが、分割払いでは買い物のたびに増えていくことになります。
削るほうには何ヶ月もかかりました。増やすほうは、その場で決まります。
例外にしているのは住宅ローンだけです
ここは正直に書いておきます。例外をひとつ認めています。住宅ローンです。
家は買うかもしれません。ただ、金額が大きすぎて一括購入は現実的ではないと思っています。
もうひとつ理由があって、手元に大きな現金があるなら、それはインデックス投資に回して複利を得たいからです。全額を家に使ってしまうと、その分は増えません。
つまり住宅ローンだけは、「一括で買えないから」ではなく、現金の置き場所を選んだ結果として組む可能性がある、ということになります。
ポイントだけで投資を始めた話にも書きましたが、僕はまだ現金を投資に入れていません。返済が先だからです。それが終わったあとの話として、こう考えています。
車も、一括で買えるものにします
いまは車を持っていません。16ヶ月で車に使ったお金は45,866円でしたに書いたとおり、カーシェアで足りています。
いつか買うことがあっても、必ず一括で、身の丈にあったものにするつもりです。
「ローンを組めばこのグレードに手が届く」という買い方をしないので、買える範囲が先に決まります。選べる車は狭くなります。
なぜそこまで徹底するのか
借金が240万円あったからです。
当時の僕は、消費者金融から借りることと、カードのリボ払いや分割払いを、同じ「借金」として捉えていませんでした。返済していた額は月5万円ほどでしたが、複数に借り入れがあったので、利息に持っていかれて元金が減りませんでした。
いまは、リボも分割もローンも未来の自分のお金を先に使っているという点で同じだと思っています。そう思うようになったきっかけは別の記事に書きました。リボ払いは特別な手続きなしでやめられましたが、やめたあとに残った残高は、使うのをやめただけでは思ったほど減りませんでした。
返すのは、借りるより時間がかかります。 金利が0%かどうかより、僕にはそっちのほうが大きい話でした。
この基準がしんどいところ
正直に書くと、この基準はやさしくありません。
一括で買えないものは買えないので、ほしいものが手に入らない場面が出ます。金利0%で分けられるなら今日から使えたはずのものを、貯まるまで待つことになります。
だから「分割払いはやめたほうがいい」と言うつもりはありません。毎月の支払いを増やしてでも今ほしいかを、自分で判断できるなら、それは別の話だと思います。
僕の場合は、その判断を一度まちがえて240万円になりました。だから基準を1つにしています。
まとめ
- 判断基準は 「いま一括で買えるかどうか」の1つだけ
- 金利0%でも使わない。理由は損得ではなく、毎月の支払い=固定費が増えるから
- 例外は住宅ローンだけ。金額が大きすぎるのと、手元の現金はインデックス投資に回したいから
- 車も、買うなら一括で、身の丈にあったものにする
- この基準は、ほしいものを待つことになるという点でやさしくはない
もし分割払いを使うかどうかで迷っているなら、手数料がいくらかではなく、毎月いくら増えるかで見てみてください。固定費を1つ減らすのにどれだけ手間がかかるかを知っていると、見え方が変わると思います。
