「毎月それなりに給料は入っているのに、なぜかお金が残らない」
そんなときに、まず確認してほしいのが固定費です。
家賃、スマホ、保険、車、サブスク、電気・ガス。こうした固定費が大きいと、給料が入った時点で使えるお金の多くがすでに決まってしまいます。
僕は、固定費を手取り収入の40%以下に抑えることをひとつの目安にしています。
ただし「40%以下でなければいけない」という意味ではありません。40%を目安にしている一番の理由は、手取りの25%、理想を言えば30%を貯蓄や投資に回したいからです。
固定費を下げること自体が目的ではなく、下げることで家計に余白を作って、そのお金を借金返済・貯蓄・投資へ回したい。この記事では、その考え方と僕自身の数字を書きます。
固定費率とは?まずは自分の固定費を確認しよう
固定費率とは、毎月の手取り収入のうち、固定費がどのくらいを占めているかを表した割合です。
計算はシンプルです。
固定費率 = 毎月の固定費 ÷ 毎月の手取り収入 × 100
たとえば手取り30万円で固定費が12万円なら、12万円 ÷ 30万円 × 100 で40%になります。
僕が固定費として考えているのは、主に次の6つです。
- 家賃
- スマホ・通信費
- 保険
- 車
- サブスク
- 電気・ガス
電気代やガス代のように毎月まったく同じ金額ではないものもありますが、「生活しているだけで継続的に発生する支出」として、この記事では固定費に含めます。
一方、食費・日用品・交際費・趣味・衣服などは、使い方によって大きく変わるため変動費として分けます。
まずやることは、自分が毎月何にいくら払っているかを書き出すことです。
固定費は手取りの40%以下をひとつの目安にしたい
僕自身は、固定費率40%以下をひとつの目安にしています。
とはいえ、「40%以下なら家計管理は完璧」「41%になったら高すぎる」と考えているわけではありません。40%以下を意識している理由は、貯蓄率から逆算しているからです。
僕は、最低でも手取りの25%、できれば30%程度を借金返済・貯蓄・投資といった将来のためのお金に回したいと考えています。
そこから逆算すると、こうなります。
| 区分 | 割合 |
|---|---|
| 固定費 | 40% |
| 変動費 | 30〜35% |
| 将来のためのお金 | 25〜30% |
もちろん、家族構成や住んでいる地域、収入、車の必要性によって家計は変わります。
だから40%という数字そのものより、固定費を払ったあとに将来のためのお金をしっかり残せているかのほうが大切だと思っています。
固定費率50%を超えていたら一度見直してみる
僕なら、固定費率が50%を超えていたら一度家計を見直します。
目安としてはこう考えています。
- 〜40%:将来のお金を確保できているか確認する
- 40〜50%:固定費と貯蓄率のバランスを見る
- 50%超:固定費を洗い出して確認する
手取り30万円で固定費率50%なら、毎月15万円が固定費として出ていきます。給料が入った時点で、手取りの半分の使い道がすでに決まっている状態です。
もちろん、50%を超えていても十分に貯金できている人もいますし、逆に40%以下でも残ったお金を毎月すべて使ってしまえばお金は貯まりません。
だから僕が見るのは固定費率だけでなく、毎月どのくらいのお金を将来のために残せているかです。
僕の固定費率は約38.5%|手取り27.7万円の場合
参考までに、現在の僕自身の数字も書いておきます。
ボーナスを含めない毎月の手取りは、約27万7,000円です。
そこに対する固定費の合計は、固定費率で約38.5%。目安にしている40%以下には収まっています。
なお家賃や光熱費は夫婦で分担しているので、ここには自分が負担している分だけを入れています。
内訳のうち、はっきりしているのはこの2つです。
- 車:0円 — お金の勉強を始める前に手放しました
- 保険:ほぼ0円 — 2026年1月にドル建ての積立保険を解約しました。今は賃貸の火災保険(年5,000円ほど)だけです
この2つがゼロになっているのは、見直した結果です。もともとは保険に毎月1万円ほど払っていました。
保険をどう考えて解約したのかはドル建て積立保険を解約した話|元本割れでも後悔していない理由に書いています。
スマホ代も、以前は月約9,000円でしたが、今は3,000円台です。詳しくはauから楽天モバイルに乗り換えた実体験をどうぞ。
固定費は「安ければいい」ではなく貯蓄率から逆算する
固定費を考えるときに、一番大切なのはここだと思っています。
固定費は、できるだけ安くすればいいわけではありません。
たとえば家賃を限界まで下げても、通勤時間が大幅に伸びて生活の満足度が下がれば、それが自分にとって正解とは限りません。逆に、多少固定費が高くても十分な貯蓄率を確保できていて、自分が納得してお金を使っているなら問題ないと思います。
だから僕は、固定費率から考えるのではなく、貯蓄率から逆算します。
「毎月いくら将来に回したいか」を先に決めて、そこから使えるお金を考える。僕の場合は手取りの25%、理想は30%を将来のためのお金に回したい。そのために固定費40%以下を目安にしています。
固定費率は目的ではなく、家計をチェックするための指標です。
収入が増えても固定費まで上げない
もうひとつ意識したいのが、収入が増えても固定費まで一緒に上げないことです。
たとえば昇給で手取りが月3万円増えたとします。
ここで「収入が増えたから、もう少し高い家に住もう」「せっかくだから、もう少し高い車にしよう」と固定費まで3万円増えてしまえば、毎月残るお金はほとんど変わりません。収入は増えているのに、いつまでたってもお金が貯まらない状態です。
反対に、収入が増えても生活費や固定費を大きく変えなければ、増えた分をそのまま貯蓄に回しやすくなります。
収入を増やすことと、お金が残ることは別の話だと思っています。
固定費を削減したら、そのお金を使わない
固定費を減らせたとしても、その分を別の支出に使ってしまえば、貯まるお金は増えません。
だから固定費を見直したあとは、浮いたお金をどこに回すかまで決めておくことが大切です。
僕が考えている順番はこうです。
- 借金を返す — 各種ローンも含めて、返済すべき負債があるならまずここ。毎月の返済負担が減れば、その後の家計も楽になります
- 生活防衛資金を貯める — 急な出費や収入減があったときに、すぐ生活が苦しくならないためのお金
- 投資する — 返済と生活防衛資金の準備ができたら、その先へ
僕自身も、保険を解約して浮いたお金は返済に回しています。
ちなみに、6つの固定費を見直して実際にいくら減ったのかを数えた結果は固定費を見直して、はっきり減ったのは月15,700円だけでしたにまとめました。
浮いたお金を予算にどう組み込むかはキャッシュレスで使いすぎない方法に書きました。
固定費率だけを他人と比べなくていい
SNSなどを見ていると、「固定費は○%以下」「家賃は○%まで」といった数字を目にすることがあります。
ひとつの参考にはなりますが、家計には人それぞれ違いがあります。
- 一人暮らしか二人暮らしか
- 子どもがいるか
- 車が必要な地域か
- 通勤する必要があるか
- 収入はいくらか
- 何にお金を使いたいか
これによって、適切な家計は変わります。だから「自分は固定費45%だからダメだ」と数字だけで判断する必要はありません。
見るべきなのは、固定費を払ったあとに、自分が望む金額を貯蓄できているかです。
毎月しっかり貯蓄できていて生活にも満足しているなら、無理に固定費を削る必要はないと思います。逆に固定費率40%以下でも毎月お金が残らないなら、変動費も含めて家計全体を確認する必要があります。
まとめ|固定費率は「目的」ではなく「指標」
僕は固定費率40%以下をひとつの目安にしていて、50%を超えているなら一度家計を確認します。
ただし、一番大切なのは40%や50%という数字そのものではありません。目指しているのは、手取りの25%、理想は30%を将来のためのお金に回せる家計です。そのために固定費を抑えています。
そして削減できたお金は、借金返済 → 生活防衛資金 → 投資の順番で将来のために回していく。
毎日数十円、数百円を我慢し続ける前に、まず毎月自動的に出ていくお金を確認する。固定費は一度見直せば、その効果がずっと続きます。
では、どの固定費から手をつければいいのか。 その順番については固定費を見直すならどこから?6大固定費を減らす順番にまとめました。この記事が「いくらが適正か」の話なら、あちらは「どこから手をつけるか」の話です。
僕が借金240万円の状態から家計を立て直すために何を変えたのかは、借金240万円から僕が実際に変えたことに書いています。
