固定費削減

「払える家賃」と「貯まる家賃」は違う。年間45.6万円の差が生まれた家賃見直し実体験

家賃見直しで年間45.6万円貯蓄が増えた実体験のアイキャッチ画像

「払える家賃」と「貯まる家賃」は違う。年間45.6万円の差が生まれた家賃見直し実体験

「家賃は手取りの3割まで」

これ、お金の話をすると必ず出てくる目安ですよね。僕も引っ越し前はずっとこの基準を信じていました。

でも実際に家賃を見直して郊外に引っ越してから気づいたんです。

3割って、”払える”基準であって、”貯まる”基準じゃない。

正確に言うと、3割でも生活は普通にできます。破綻するわけでもない。でも、「なんとなく貯めづらい」水準なんですよね。

僕は実際に家賃を見直したことで、生活レベルはそのままに、夫婦で年間45.6万円も貯蓄が増えました。今日はその実体験をそのまま共有します。

家賃は「払える額」であって「貯めづらい額」でもある

引っ越し前、僕は妻と2人で都内23区、駅徒歩10分、33㎡の1LDK(築2年)に住んでいました。

家賃は世帯合算で13.8万円。共有口座に僕が8.8万円、妻が5万円を入れる形で負担していました。

  • 僕:手取り月収28万円のうち8.8万円 → 約31%
  • 妻:手取り月収23万円のうち5万円 → 約22%
  • 世帯全体:手取り合計51万円のうち13.8万円 → 約27%
夫と妻それぞれの家賃負担割合と3割ラインを示すグラフ

僕個人だけで見ると「3割ルール」ぴったりの水準です。数字だけ見ると健全そうに見えますよね。実際、生活に困ることはありませんでした。外食もできたし、趣味にもお金を使えた。

でも、貯金だけがなかなか増えなかったんです。

「今月もあまり貯まらなかったな」を毎月繰り返している感覚でした。頑張って節約すればなんとか貯められるけど、意識しないと貯まらない。まさに”貯めづらい”状態だったんだと思います。

実際に引っ越してみたBefore→After

将来子どもが生まれることも考え、貯金を増やしたいと思い、更新のタイミングで郊外への引っ越しを決意しました。

正直、一番の迷いは「都心を離れる生活の変化への不安」でした。今までの利便性や暮らしが変わってしまうんじゃないかと。

でも実際に引っ越してみると、意外な発見がありました。

引っ越し前 引っ越し後
世帯家賃 13.8万円 10万円
広さ 33㎡ 45㎡
駅からの距離 徒歩10分 徒歩3分
通勤 乗り換え1回・51分 乗り換えなし・53分
引っ越し前と引っ越し後の住まいの間取り・条件を比較したイラスト

注目してほしいのは通勤時間です。「郊外に引っ越す=通勤が長くなって大変になる」というイメージがあると思いますが、僕の場合は駅から徒歩3分になり乗り換えもなくなったことで、電車の所要時間はほぼ変わりませんでした(51分→53分)。

新居探しで唯一こだわったのが「通勤時間を大幅に増やさないこと」でした。時間をかけすぎると心も体も疲れてしまうので、ここだけは妥協しないようにしたのが良かったポイントです。

家賃を下げたら、貯蓄ペースはどう変わったか

引っ越し後も、僕たちは同じ仕組みを続けています。共有口座に僕が8.8万円、妻が5万円、これまで通り合計13.8万円を入れる。

ただし、新居の家賃は10万円。つまり毎月3.8万円が自動的に貯蓄に回るようになったんです。

年間にすると45.6万円です。

共有口座から家賃と貯蓄にお金が振り分けられる仕組みを示すフローチャート

それまでは「頑張ってなんとか貯める」感覚だったのが、引っ越し後は同じ生活・同じお金の入れ方をしているだけで、夫婦で自然に貯まるようになりました。部屋も広くなり、精神的にもゆとりが持てたのは想定外の収穫でした。

初期費用55万円、でも更新のタイミングなら半年で回収できた

もちろん引っ越しにはお金がかかります。僕の場合、初期費用は55万円ほどでした(犬を飼っているので通常より高めです)。

「55万円もかけて本当に得なのか?」と思う方もいると思います。ここは正直にお伝えします。

僕がタイミングよかったのは、ちょうど旧居の更新時期と重なっていたことです。もしそのまま更新していたら、

  • 更新料などの諸費用:約20万円
  • 更新後の家賃値上げ:月1.5万円

がかかる予定でした。この「どのみちかかる更新コスト」を差し引いて計算すると、初期費用の実質的な回収期間は約半年でした。

引っ越し初期費用55万円と更新コストを比較し半年で回収できることを示すタイムライン図

もし更新のタイミングでなければ、もう少し回収に時間がかかっていたと思います。だからこそ、「見直すなら更新のタイミングを逃さない」ことが重要だと感じています。

家賃の適正割合は「2〜2.5割」がおすすめな理由

一般的には手取りの3割以内が目安とされていますが、僕の実体験からすると、本気で貯金を増やしたいなら2〜2.5割以内に収めるのがおすすめです。

僕たち夫婦の場合、世帯の手取り合計51万円に対して、引っ越し前の家賃13.8万円は約27%。それが引っ越し後は10万円で約19.6%、つまり2割程度まで下がりました。

引っ越し前後の家賃割合と3割ラインを比較した帯グラフ

3割前後が「払える」ラインだとしたら、2〜2.5割は「気づいたら貯まっている」ラインだと感じています。同じ拠出額のまま暮らしているだけで、差額がまるごと貯蓄に回るようになるからです。

こんな人には引っ越しをおすすめしない

ただし、これは万人におすすめできる話ではありません。

  • 都心の暮らしそのものが好きで、そこに価値を感じている人
  • 貯蓄よりも、今の生活や遊びにお金と時間をかけたい人

こういう方は、無理に家賃を下げる必要はないと思います。お金の使い方に正解はなく、「何にお金を使うと自分たちが幸せか」が一番大事だからです。

僕たちの場合はたまたま「貯金を増やして将来に備えたい」という価値観が強かったので、この選択が合っていました。

まとめ:更新のタイミングで一度、家賃を見直してみよう

  • 手取りの3割は「払える」基準であって「貯めやすい」基準ではない
  • 2〜2.5割に収めると、生活を変えずに貯蓄ペースが上がりやすい
  • 初期費用がかかっても、更新のタイミングで動けば数ヶ月で回収できることもある
  • 都心を離れても、駅近・乗り換えなしなどの条件次第で通勤負担は意外と変わらない

僕たち夫婦は今回の見直しだけで、それまでと同じお金の入れ方をしながら年間45.6万円多く貯蓄できるようになりました。

一度見直すだけで、これだけペースが変わります。次の更新のタイミングが来たら、ぜひ「払える家賃」ではなく「貯まる家賃」という視点で、一度計算してみてください。